■うっとりさせる高精度な月面図
日本が誇る大型月衛星「かぐや」は、世界で初めて月全球にわたる精度の高い観測をしました。
この月面図は、「かぐや」の地形カメラとレーザー高度計の観測データをもとに作られています。
高地は暖色系、低地は寒色系で色分けされています。
「かぐや」がとらえた月の素顔は、眺める者から時を奪う見事さです。
■ていねいな地名表記
地名は日本語とラテン語で表記しました。
6カ所のアポロ有人宇宙船の着陸地点(11.12.14.15.16.17号)も示しています。
さらに探査機「かぐや」によって発見された直径約50〜100m、深さ約50〜110mの3つの深い穴、溶岩チューブを表記。
(静かの海ホール、マリウス丘ホール、賢者の海ホール)。
これらの穴は地下の溶岩トンネルにつながっている可能性もあり、将来の月面基地の有力候補です。
■月の秤動(首振り運動)
月は地球にいつも同じ面を向けていますが、厳密にいうとひょう動と呼ばれる首振り運動をしています。
この運動によって、北極や南極、月の表側と裏側の境界部分が見え隠れします。
つまり、地球からは月の全表面の59%を見ることができます。
この月面図では北極・南極地方、また経度90度と-90度付近に見え隠れする限界を「秤動ゾーン」として破線で示しました。
■仕様
ユポ紙 103cm×72.8cm(クリアケース入り)
データ元:JAXA
画像処理:東海大学情報技術センター
地名監修:白尾元理
JAN4582251807288
メーカー:(株)渡辺教具製作所